ある都道府県の統計によりますと、中学３年生における「英語嫌い」は４６パーセントで、ついに「数
学嫌い」を抜いたそうです。また日本の従来の英語教育では、コミュニケーションのための英語が身 につかないとも言われています。

平成２０年８月の文部科学省「小学校学習指導要領」にはその目標として、「外国語を通じて，言語や 文化について体験的に理解を深め，積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り， 外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しませながら，コミュニケーション能力の素地を養う。」とあり ます。

それは従来の日本の英語教育に対する反省でもあると思われます。すなわち今までの英語教育 の中では読み書きの部分が優先され、コミュニケーションの方にはあまり力を注がれなかったと思い ます。またそのことが英語嫌いの原因ではないかと思われます。

私たちＡＬＴ事業部の方針としまして次の２点を大切にしております。

（１） 英語嫌いをなくすこと
担任の先生と連携し英語嫌いの生徒をなくすような授業を心がけていきたいと思います。

（２） 国際理解を深めること
このＡＬＴ活動を通して、生徒が国際理解を深めることを目指します。

「指導要領解説」には「外国語活動を通して、外国語や外国の文化のみならず、国語や我が国の文化に ついても併せて理解を深めることができるようにすること」が必要と謳われています。生徒はよりいっ そう自国の言語や文化に対して理解をすることが要求されます。

そのためにはお互いの文化を尊重し 共有できる、そのような考え方を持つＡＬＴ講師でなければ、生徒は国際理解を深めることができな いと考えます。

私たちはＡＬＴの講師の選定において、またＡＬＴ講師の研修プログラムの中において、 特にお互いの文化や価値観を尊重することに重点を置いています。